努力継続のコツ:「ホーソン効果」を利用する

「ホーソン効果」とは、誰かから期待されることで作業効率が上昇するという効果である。

ホーソン効果という名前は、アメリカにおけるホーソン(Hawthone)工場において行われた実験結果から来ている。

これは心理学にて使われる用語だが、会社経営のマネージメント手法としてもよく登場する。

このホーソン効果をうまく利用することによって、努力の継続をさせるモチベーションとなる。



ホーソン効果とは?

ホーソン工場による実験では、従業員の作業効率を測るために照明を明るく暗くしたり等したが、作業効率はあまり変わらなかった。

そこで実験者は、工場の照明の明るさ等を以前とは変えず同じ状態のまま、「作業効率の実験のために作業状況をモニタリングする」と従業員に告げた。

そうすると、以前と比べて作業効率が約30%も上がった。

これにより、照明が明るいか暗いか等は従業員の作業効率にあまり関係なく、「自分たちは見られている」という従業員に対する意識付けが作業効率が上がった原因であることが証明された。

 

これを日常生活に応用してみる。

もし周りに誰一人いないような状況になったとしたら、努力するモチベーションは上がりにくい。

ところが、他に同じように頑張っている人がいてその人に見られているとすれば、努力をする気になる。

よく中高生時代、体育で女子とたまたま同じ運動場での授業になると、女子から見られて”ついがんばってしまう”というのはよくある経験だろう。(実際には期待されているわけではないのだが、残念ながら男子校にはこういったことはない)

 

 

 

また、大学受験において予備校に通うのが人気な理由も、「学校の授業だけでは足りない」「誰かががんばっていれば自分も頑張れる」「自分を強制的に勉強する立場に置く」という理由以外にも、

「他の受験生から”あいつは頑張っている”と思われたい、見られたい」

こういう意識が起きるという理由もあるだろう。

こう思うことができるようになるからこそ、辛くても勉強を頑張れるようになる。

 

ホーソン効果をひとことで言うならば

「人目があると、がんばれる。」

ということだろう。

 

社会におけるホーソン効果の応用

もちろん、社会人になっても、受験の時のような競争は続く。

社会においては受験のような唯一解(=明確な答え)というものがない分、社会での競争は大学受験よりも苛酷だと思う。

いくら学校の勉強ばかりできたとしても、社会ではビジネスが絡むため、唯一解が無いものがたくさんあり、それでも何かしらの結果を出さないと評価されない・・・社会とはそんな世界だと思う。

「たとえ自分が悪くなくても、ビジネスを続けるためには自分が頭を下げなければならない」

このような不条理なことは普通にある。

 

話を元に戻すと、ホーソン効果はそんな不条理な社会においてこそ、役に立つものだと思う。

上司が部下にひとこと、

「期待しているからな。」

こうひと声かけるだけで、何も言わないときに比べて部下の作業効率は上がる。

 

また、普段何も言わないような上司の部下という立場であれば、

「結果を出しますから期待していてください!」

こう上司に告げてみるのもいいだろう。

こうすることで、上司は部下の結果を意識するようになり、”見る”ようになる。

「見られる状況」を意図的に作り出すことで、普段よりも作業効率を上げることができる。

(これでもしも、どれだけ頑張っても評価されないと感じたならば、それは転職を考える頃合いだろう)