”他人の人生を生きる”とは ~思考停止にならないための処方箋~

「誰々がやれと言ったからやった」
「周りの人もみんな同じ事をやっている」

よく聞くコトバである。

このコトバには、”何が正しくて、何が間違っているのか”ということについて、自分の意見や意思はない。

完全なる思考停止状態」といえる。




前任者の罠 ~赤信号みんなで渡れば怖くない?~

仕事でいうならば、「前任者がやった事とそっくりそのまま同じ事をやる」ということが当てはまる。

もしも右も左もわからないペーペーの新人であれば、見よう見まねで前任者のやったことを真似るしかないだろう。

たが、ある程度の仕事の経験を積んだのならば、「自分が何をやっているのか?」ということについて、きちんと自分の意思で考えて行動(=仕事)をしなければならない。

  • 「前任者と同じ良い」
  • 「前任者と同じ良い」

たった1文字、「が」と「で」違うだけなのに、この2つの文の意味は大きく異なる。

前者は自分で考えて前任者のやり方を意識的に選択しているのに対し、後者は単なる思考停止である。

(やはり、日本語は難しい)

後者の、「前任者と同じ良い」というのは、仕事をしないでラクしたい人の考え方である。

 

だが、何も考えずに前の人と同じようにやっていると、思わぬ穴に落ちることがある。

それは、

「前任者のやっていたことが、法律的に(または道徳的に)間違っていた場合」

である。

もし前任者のやり方をやっていて大きな問題(法令違反など)が起きて、お役所(関係官庁)から会社に立ち入り検査が入ったとした場合に、

「前任者と同じようにやっていたので問題ないと思っていました」

こんな言い分が果たして御国に通用するだろうか?

(監督官庁とは、たとえば民間の医療機関なら厚生労働省、学校なら文部科学省などが該当する)

 

最近、私は、前任者がやったことの猿真似をして満足している人たちに飽き飽きしている。

「前任者が正しいことをやっている」という保証はどこにあるのか?

だけど、こういう考え方が蔓延している。

 

”赤信号 みんなで渡れば 怖くない”

 

私から見たら、前任者のやっていることは法令違反や道徳違反をしているわけではないが、業務の効率性という観点からは見たら穴だらけ。

改善すべき箇所は探せばいくらでもあるし、それを提案してきた。

さらに、ビジネスを取り巻く環境は常に変動している。

前任者の時はそのやり方で良かったのかもしれないが、今は同じ事をやっても通用しないなんて事はざらにある。

 

それをたとえて言うならば、極論になるが、このスマホ全盛期において、ガラケーでしか動かないアプリの開発に力を注ぐようなものだろう。

前とは環境がすっかり変わってしまっていることに気がつかず、以前と同じ事を繰り返していると、足下をすくわれる。

大げさなことを言えば、自然界において生き残る事ができる者は、力の強い者ではない。

最もうまく環境の変化に適応した者”である。

力の強い恐竜は滅び、環境の変化に適応したシーラカンスは生き残った。

(シーラカンスの剥製:シーラカンスは3億5千万年前から同じ姿形をしているというから驚きだ)

 

「赤信号 みんなで渡れば 怖くない

だけど、みんなで赤信号を渡っていたら、みんな車に轢かれて死ぬ。」

 

確固たる自分の意思を持ち、自分らしく生きる

思考停止にならないためには、確固とした「自分の意思」が必要となる。

この意思を貫くには、知識と忍耐がいる。

生半可な知識では上司など説得できないうえ、自分の意思を貫くと周りと摩擦が起きる可能性が高い。

  • 「これをやる意義はなんだろうか?」
  • 「今のやり方は本当に法令に遵守しているのだろうか?」

 

我が道を行くというのは、ラクではない。

周りと同じ事をやっていれば、何も考えずに済むからラクだ。

 

だけれども、他人の人生を生きないためには、周りに流されてはならない。

まずは「前任者のやっていることを疑う」というところから入るべきだろう。

 

私はこのブログで禁欲に関する記事をたくさん書いているが、これも一つの前任者だ。

ここに書かれていることがすべて正しいとは限らない。

なのに、もしこのブログに書いてあることをそっくりそのまま真似ていたとしたら、それは「他人の人生を生きる」ということになる。

 

他人の人生から離れて、自分の確固たる意思を持つことに努めよう。

それがよく言われる、「自分らしく生きる」ということだろう。

”他人の人生を生きる”とは ~思考停止にならないための処方箋~」への2件のフィードバック

  1. あらまさです、ご無沙汰してます。
    さおけんさんから頂いてた返信(6/12分)、今日(6/18)読みました。
    今日から早速アドバイス通りにしてみようと思います。

    最近、少し頑張るだけで翌日の反動が大きいので、なんとか乗り越えたいです。

    自分は、心療内科などに行ってるヒマや「うつ」とかいう診断をされたくないのでどうにかして乗り越えてみせます

    1. >あらまささん
      アドバイスがお役に立てば幸いです。
      何事も、いきなり「あれもこれも」と手を出すと負担になります。
      最初は「ものすごく軽い一歩」を踏み出し、その一歩を毎日繰り返し、それが完全に慣れた頃に徐々にステップアップする・・というのが、物事を長く続ける秘訣だと感じます。

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