もしも全く働かなくてもよくなれば人はどうなるか?

  • 「朝起きるのがつらい」
  • 「満員電車に乗るのはイヤ」
  • 「口うるさい上司の顔を見るのはコリゴリ」
  • 「お客さんに苦情を言われるのにも飽きた」

人は基本的に働きたくないものだと思う。

仕事が好きで好きでたまらないという人は、限られたごく一部。

私も含め、たいていの人は生きていくためのお金を得るために”仕方なく”働いている。

だが、もしも、全く働かなくてもいいくらいのお金を手にしたとしたら、人はどうするだろうか?

 




働くことで自分の存在価値を確認する

私の家の近所に、お腹が思いっきり出た小太りの中年のオヤジさんがいて、働いている様子はなく、いつもタバコを口にくわえながら毎日高級車を乗り回している人がいる。

聞くところによると、株取引で一生働かなくてもいいくらいの不労所得を手に入れたらしい。

 

私はその人を見ると、

羨ましいな~」という思いもある反面、

不本意ながら、「気持ち悪い」と感じてしまう。

欲望だけを貪って生きているような、そんな感じを受ける。

 

おそらく心のどこかで、

働かなくてもいいのは羨ましいけど、こういう人間にはなりたくないな

と思っている自分がいるからだろう。

 

もちろん、株で不労所得を手に入れたのはご本人の努力であり、これは否定しようがない。

だけど、人はもし全く働かなくなったとしたら、人間的な魅力もなくなってしまうような気がする。

 

私の中では、下記の記事にて述べた通り、働くこととは「世の中に何らかの価値を生み出す行為」と定義している。

 

その腹の出たオヤジさんは毎日遊んで暮らしており、世の中にはほとんど何の価値も生みだしていないようにみえる。

当然のことながら、自己改善をしてより高みを目指したいと思っている人から見ると、そういった人には人間的な魅力もあまり感じない。

(もっとも、遊ぶことで稼いだお金を社会にきちんと還元しているわけであり、外観だけで一概に存在を否定できないのも事実・・)

 

その一方で、地区の大地主で大金持ちであることは知る人ぞ知るのだが、平日に毎日軽トラックで近くの駐車場を間借りして野菜を売っているという人がいる。

もちろん、その人は野菜を売らなくても、十分に生きていけるだけのお金はある。

それでも、その人は野菜を市場から仕入れて、毎日売り続ける。

これは「野菜を売るという行為を通じて、世の中に役に立ちたい」と感じているからだと(勝手に)思っている。

 

また他にも、私の取引先で、子どもを授かった女性が、「早く職場に復帰したい」と言っていた。

聞くと旦那はそれなりに稼いでいるらしいので、無理して働く必要もあまりないだろう。

それでも働きたいと言っていた。

理由を聞くと、

「働いて他の人との繋がりを感じていたい。」

とのことだった。

これも上記の野菜売りの大地主さんと同じで、

「自分のした仕事が何か社会の役に立って、自分の存在価値を確認したい

ということなのかもしれない。

 

努力は人を魅力的にする

自分が何か仕事をすることで、他の誰かから直接的、または間接的に感謝される。

「社会に役に立っている」と実感することが、自分の存在価値を確認することに繋がる。

 

努力して一生かけても使い切れないくらいの不労所得を得たとして、南国のリゾート地でずっと暮らしていたとしても、それを手に入れた時の向上心がまだ残っていたとすれば、いずれ何の価値も生み出さないその生活に飽きてしまうと思う。

何かに向かって努力することを忘れると、人間はどこまでも堕落する。

 

仕事をしないでも生きていける悠々自適な生活はお金がない人からすれば垂涎ものだが、仕事のない暮らしをずっとしていたいとも思えない。

「自分が何か世の中の役に立ちたい」という思いがあれば、「何かの価値を生み出すために努力したい」と考えるのは自然の事かもしれない。

大げさに言えば、それが生きる意味に繋がるのではないかと思う。

 

私は朝起きるのがとてもイヤな時があるが、そんな時は、こう思うにしている。

仕事があるだけ幸せだ。自分が誰かの何かの役に立てるのだから」と。

 




もしも全く働かなくてもよくなれば人はどうなるか?」への2件のフィードバック

  1. 動物園にいるライオンも年中寝そべっていて威厳もなくカッコいいとは言えませんね。幼少期にオスライオンがメスライオンにあしらわれてる姿をみて少し幻滅しました笑
    野生のライオンのように不安定な状況下にある場合はテレビなどでしか見れませんが百獣の王としての風格を感じます。
    よく困難な経験をたくさんすると老け顔になると言われますが本当にそうなのかとすら思えますね。

    1. >Masaさん
      実は、私は動物園があまり好きではありません。
      動物は野生を忘れたらおしまいだと思っています。
      Masaさんのおっしゃるライオンの話は、故・松下幸之助氏の書籍「道はひらく」にも記載があります。
      動物園にいる動物は、食料調達の苦労をしなくても良い反面、どこか何気なく寂しげな表情(目)をしている気がします。
      動物にとって、戦わなければいつ死ぬかわからない野生にいる状態が、「生きている」という実感にさせるのだと思います。

      苦労は人の表情に現れるとは言いますが、生きるために自己鍛錬を怠らない人の目はとても輝いている目をしていると思います。

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