日本人の英語リスニング・スピーキングが不得意な理由

日本人にとって、英語のリスニング(聞く力)とスピーキング(話す力)は難易度が高いように思う。

私もしばらくずっと英語を勉強しているが、リスニングとスピーキングについては、いくら勉強していてもリーディング(読み)とライティング(書き)ほどにできるようにはなっていない。

それはなぜか?




 

日本人が英語が苦手な理由 ~リスニングとスピーキングは読み書きと別物~

リスニング・スピーキング、つまり「聴くと話す」というのは、同じコミュニケーションの手段であっても読み書きとは全くの別物だと感じる。

リーディングやライティングの読み書きの力を伸ばすのは、話す相手がいなくてもできる。

一人で机に向かって英語の読み書き勉強をシコシコやっていても、ある程度は身に付くものだ。

 

だがリスニングとスピーキングを伸ばすのは、一人でというわけにはいかない。

リスニングを伸ばすには英語学習のテレビやラジオでまだ何とかなるにしても、スピーキングは英語の話し相手の存在が必須となる。

 

ところが、日本には英語を話す相手があまりいない。

その理由は、少し考えれば当たり前のことばかりだが、大切なことなので敢えて書き出そうと思う。

  1. 日本は単一民族の島国
  2. 日本語は独特
  3. 日本は裕福な国

 

1.日本は単一民族の島国

日本の人口のほとんどが日本人であり、当然のことながら日本語を話す人ばかり。

日本はアメリカみたいに他民族国家ではなく、またヨーロッパやアジアみたいに陸続きで他の国があるわけでもなく、完全なる島国である。

そのため、日本にいるだけだと、必然と英語を聞いたり話したりする機会が他国と比べて少なくなる。

それも、その頻度は他国とは圧倒的な差。

ヨーロッパやアジアの国は母国語をとても大切にするが、それだけだと他民族との意思疎通ができないため、自然とコミュニケーション手段に英語が加わり、英語に触れる機会も多くなる。

 

2.日本語は独特

日本語は世界の言語の中でも独特な言語だ。

上記1.の「日本は島国」という事実が、日本語という言語にも顕著に現れている。

 

その独特性は、たとえば次のようなもの

  • ひらがな・カタカナ・漢字といった複数の文字の存在(漢字は古代の中国から伝わったものであり、それを日本で独自に発展させた文字がひらがなとカタカナ)
  • 主語の省略(特に口語)
  • 動詞が文の一番最後に来る(そのため肯定か否定しているのかが文の最後まで聴かないとわからない)

 

一方で、英語やラテン語の影響を受けている言語では、使用する文字は主にアルファベット。

英語もスペイン語もフランス語もドイツ語もイタリア語も、アルファベットの1種類。

中国語も漢字(簡体字または繁体字)、韓国語もハングルの1種類のみ。

日本語は3種類も文字があるというだけで、かなり独特ということがわかる。

 

3.日本は裕福な国

日本は世界でも有数の経済大国。

日本でもグローバリズムが盛んに叫ばれてはいるものの、日本人相手の日本語だけで商売をしても、生きていくのに困らないだけの収入が普通に得られる。

つまり、日本には日本だけで生きていけるだけの十分なマーケットがある。

 

ところが、発展途上国(まだ貧しい国)においては、自国のマーケットだけでは生きていけないから、他国を相手に英語で商売する必要性が出てくる。

つまり、貧しい国では英語の学習が生きて行くための必須条件となる。

生き死にに関わってくるとなると、誰でも必死で勉強するだろう。

日本は本当に恵まれているので、英語の学習をしなくても生きていける。

だから、生きていくのに英語を学習する必要性がない。

日本にいる限り、英語を学ぶ意義がまったく見いだせないというのも無理はない。

 

(なにせちょっと前の日本では、対外国との交流が仕事の総理大臣ですら、英語ができなくてもなれたらしいし・・)

(今はさすがに英語ができないと国民からの信頼が得られないだろう)

 

 

英語力はまずは語彙、次に文法

リスニングとスピーキングを伸ばすには、英語の話し相手を見つけることが必要。

当たり前だが文法も重要。

英語で文法をないがしろにする人は意外と多いように思われるが、現在形・現在進行形・過去形・過去完了形・未来形・・・で、その意思(=言いたい事)は全く異なる。

 

日本語と英語の文法の違いを例に取ると、

「(私は)あなたが間違っているとは思わない。」

この日本語を英語にすると、

I don’t think you are wrong.

主に、主語の省略の有無と動詞に違いがある。

まとめると、

日本語:主語が省略できることが多く、大切なこと(肯定か否定か)を最後に言う英語 :主語はほとんど省略できないうえ、大切なこと(肯定か否定か)は最初に言う

日本語の場合、最後まで話を聞かないと、肯定か否定かがわからない。

語学を学習する上で、この差はかなり大きい。

 

これは余談になるが、

英語の”I love you.”は、日本語の「愛してる。」に訳される。

このコトバ、英語には主語+動詞+目的語とあるのに、日本語には動詞しかない。

外人「なぜ日本語には主語と目的語がないのか?Why?」

これを文法的に説明しようとしても容易ではない。

日本語とはそういう言語なのだ。

もし外国人が日本語を学ぶとすれば、最初は理屈抜きに丸覚えするしかないだろう。

 

さらに英語には、単数形と複数形、可算名詞や不可算名詞など、日本語にはない要素も多い。

日本語を3年間勉強したことのある外国人が、

「日本語は、英語とはcompletely differentだ(まったく違う)」

と言っていたことを思い出す。

 

英文法の学習ついて、私は下記の本1択だった。

私はこの本で学習することからもう卒業してしまったが、今読み書かえして新たな気づきがある。

この本のおかげで、私は英語の”イメージ”というものをがっしりと掴むことができた。

「英語は単語をポンポンと並べるだけ。あとはハート。」

この名言、大西泰斗先生には感謝のひとことである。